子育て主婦、ピアノを弾く毎日。

主婦と言っても少しばかりピアノを教えるお仕事をしています。そんなピアノと子育ての毎日について書きたいと思います。

久しぶりのブログです。

夏休みももうすぐ終わりで、寂しいような嬉しいような複雑な感じです。

夏休みの間は、家族で旅行に行ったり、私のピアノの師匠が来日したり、

ワンコさんの具合が悪くなったり、夫の実家に遊びに行ったり、

色々忙しかったです。

夫の休みの日には子供をつれて子供向けの催しに行ったりもしました。

 

 

 

 

そして、そんな休み中、

知り合いから、娘さん(幼稚園)のピアノをみてもらえないかと打診されました。

近所のピアノ教室の相場4千円のお月謝で、ということだと思うのですが、

どうしようか迷っています。

 

私は普段、都内で1時間ワンレッスン5千円でやっているのですが、

基本的に幼児(字が読めない、30分ピアノに向かえない子供)の指導経験がないのです。

導入ってものの経験が無いんです。

教えてあげたいけど、導入の経験が無いことと、

お月謝4千円だと、補助ペダルの購入やピアノの管理費や教材の購入とか考えると、

足が出てしまうかもしれないんですよね。

しかも、発表会とかを希望されても、

私の今教えている生徒さん達と一緒に参加することになると、

会場も遠いうえに、一人当たりの参加費用が3万円とかになって、

大手の教室の1万円と比べて高いですし、

終わった後の打ち上げもレストランで会費制で1人1万円くらいかかります。

そのことを話すのもなんかなぁ〜。

と思い、悩んでおります。

 

 

近所の小さい子供さんを持つご両親達は、子供のピアノ教室といえば、

相場は、月謝5千円まで、発表会5千円〜1万円って感じなのです。

 

実際、私も子供を通わせるとしたら家計的にもそのくらいでないと厳しいと感じているし、

私の住む地域の先生は、ほんの数名の有名な先生以外は殆どそのくらいのお月謝でレッスンをされています。

 

中には音大のピアノ科を出ていなかったり、さらには音大すら行っていなく、

ショパンの練習曲を弾けないなんて先生もいるので、そのくらいの月謝でも納得なのですが、

音大ピアノ科を出て月謝4千円って破格だと思うんです。

音大に行って卒業するまでに、ピアノにかかるお金って半端な金額ではないじゃないですか、

私の場合日本の音大に行ってないので、その分の費用はかかっていませんが、

そこそこ良い先生について習っていたので、その月謝も結構なものでしたし、

ヨーロッパの先生のレッスンやコンクールのための渡航費用や、留学のお金も積もり積もれば相当なものです。

 

まぁ、そんなのはこちらの事情なので、近所でピアノをやっている人がいたら、

近いし、お願いしちゃおっかな・・・・となるのですが、

はたして、自分の本来のレッスン料とか言ってしまっていいものなのか、

非常に悩みます。

 

それとも、導入期のレッスンだと、どんな経歴のピアノ講師でもそのくらいの月謝なのか?

私が導入期の頃習っていた先生は、年齢問わずどんな生徒でも、

30分6千円(レッスンが延びればその分レッスン代もプラスされます)だったのですが、

けっこう有名な先生で、コンクールの審査員やら大学の教授なんかもしていたから、

その先生が特別だったのかもしれない。

 

 

私はヨーロッパの音大でソロディプロマコース(大学院的な感じ)を出ていて、

業界ではかなり有名な教授についていたので、

同門のお友達に聞いても、みんなワンレッスン5千円〜1万円とかなんですよね。

一応、最低ラインでやっているのですが、どうしたものか最近は本当に悩んでいます。

 

近所では月謝4千円、都内ではワンレッスン5千円だと、なんか詐欺みたいだし、

生徒のために曲のことを勉強したり、その子合った指使いとか教え方とかを考える時間を考えると、

月謝4千円だと、時給換算すると500〜600円ですからね、

普通にパートに行った方が余程稼げますね。

(ついでに、大学時代に塾の講師のバイトでは時給にすると2000円くらいはもらってました。)

 

 

同門の友人には、

その月謝はありえないし、4千円でやるなら先生の名前は出さないで欲しい!

とまで言われる始末ですが、

音大を目指さない、普通に楽譜を見てピアノが少し弾ければいいと思ってる親からしたら、

プールの月謝に1万円出しても、ピアノには5千円がいいところなのです。

 

ピアノなんて弾けなくても学校の成績に響くことなんて全くありませんし、

今時結婚するときにピアノを弾けることが有利に働くなんてこともないですからね。

 

実際、私も子供がピアノをやりたいと言っても月謝5千円〜1万円が限界ですし、

先の無い音大に入れたいとも思いません。

 

今の世の中だと、20〜40年前以上に、ピアノを習う子供の家庭は裕福な家庭に限られているように感じます。

高度経済成長期に日本では猫も杓子もピアノを習い、

女の子のいる家庭にはほとんどYAMAHAかKAWAIのアップライトピアノが置いてあるってかんじでしたが、

今は、意外とピアノを習うお子さん少ないです。

幼稚園でも半分以下です。

 

私の世代ですと、音大の卒業生が量産されている世代ですので、

ますますピアノの先生ばかりが増えて、月謝の相場も崩れ、

一部の商売上手な先生は別として、

一流音大を出て、海外音大に留学して、国際コンクールで優勝しても年収200万という人もいるくらいです。

 

ワンレッスン5千円です。なんて言ったらドン引きされるのかなぁ。

お金の話は実社会では話しづらいものですね。

 

近所ではみんな揃いも揃って4千円ですから、

それ以外はボッタクリみたいに言われそうで、怖いです。

もちろん、こちらの事情を理解して下さってる方もいるのですが、

大関係者が親戚や家族にでもいないと、なかなか理解を得られないことだと思います。

 

 

こんな私も30代ですが、ピアノのスキルアップのためにレッスンは続けているし、

教えるにあたって講習会などに参加もするので、

4千円ではその費用の足しにもならないのですよ。

 

他の先生他はそのような費用はどう捻出されているのか、不思議でたまりません。

やはり、元々おうちが裕福でいらっしゃるのかな?